GREETING
想 / Sou
東京都生まれ。
鉄道趣味の原点は、実家のすぐ真横を走り抜けていた東急線の線路にある。
幼少期、窓のすぐ外をけたたましく通り過ぎる電車の音や、空気を震わせる振動は、自分にとって最も身近な日常の鼓動だった。
当時、周囲にアニメの「きかんしゃトーマス」を見せられても、「こんなの本物じゃない」と断じた記憶がある。幼いながらに、眼前に広がる嘘偽りのない「鉄の塊としてのリアリティ」に惹かれていたのだろう。
中学生になりカメラを手にしてからは、とにかく「編成写真」ばかり撮影していた。いかに美しく、過不足なく車両の造形を収めるか。その一点に心血を注ぎ、全国の鉄路を巡ってシャッターを切り続けた。
しかし、多くの地を歩き、様々な景色に出会う中で、視点は少しずつ変化していった。
記録としての写真の先に、その車両が「その場所に溶け込んでいる瞬間」の美しさを見出したのだ。
今、目指しているのは、特別な一日の一枚ではなく、誰かにとっての「日常」を感じさせる写真である。
街の空気感や、沿線に流れる季節の匂い。そんな風景の中に鉄道が静かに、それでいて確かな存在感を持って佇んでいる。そんな「日常らしさ」を写し止めたいと考えている。
サイト名の「Ramotion」は、Rail(鉄路)と Emotion(感情)を掛け合わせた造語だ。
鉄路が織りなす情景の中に、目には見えない人々の想いや、その場所特有の温度感を可視化する。それが、編成写真から始まった現在の自分の、表現の核となっている。
現在は地方私鉄や路面電車を中心に、スナップや風景写真をメインとした撮影を続けている。